小笠原旅行者の年賀状率No.1 「南島」ってどんな島?

僕は小笠原に行くまで知りませんでした。実は、小笠原のぜんぶが世界遺産ではないことを。たとえば、人が住んでいる大村地区などは世界遺産地区ではなく、父島でいえば東側のジャングルが広がっている地域のみが世界遺産だったりする。

 

小笠原が世界遺産となった一番の理由は、その類まれな固有種。その生態系は、一度も陸と繋がったことがない「外洋島」だからこそ。かつて中国や日本列島と陸続きだった「大陸島」である沖縄と違うのはそのためです。

 

ところで、小笠原のガイドブックの表紙としてもよく目にする絶景ポイント「南島」は、島の全土が世界遺産地区。その生態系を守るためにも、一日に上陸できる人の数が決まっています。さらには、人一人分の細い一本道を往復する以外に、足を踏み外すことも許されません。1年に4ヶ月近い入島禁止期間まであります。

 

その甲斐あっての、この絶景。

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「沈水カルスト地形」と呼ばれる天然記念物でもあります。

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貴重な「ヒロベソカタマイマイ」の化石もごろごろ。

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それにしても、この青色は、なんと表現したらよいのだろう。

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「ドルフィンスイムのツアー」でも、ついで上陸できる南島。
写真で見ても絶景ですが、実際に見ると想像を絶する絶景です。

 

ライター: 志賀章人