南西から北東に180度、虹みたいな天の川。
夜空に すぅーっと、ナイフを入れたかのような流れ星。
旧ヘリポートの中心に寝ころがると、ぐるりと世界は半球体。
空をさえぎるものは何もない。
もう二度とこれより美しい星空は見られない、
そう思っていたチベットの夜空を、今日超えた。
集落までの帰り道も、見上げるたびに流れ星。
もう何個目だろう。とてもじゃないけど数え切れない。
地球じゃなくて宇宙に生きてる。そんな気がする母島の夜。
(ライター:志賀章人 フォト:杉浦弘樹)