父島から母島へ。ふたつの島を旅する人へのアドバイス。

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母島へ行くには「ははじま丸」に乗って2時間。船はだいたい1日に1本。ときに休みがあったり、1日に2本ある場合もある。予約の必要はなく、当日に港に行けばいい。

 

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母島に着くと、たくさんの人たちが港に集まっている。母島の子供たちは、その日から夏やすみ。親戚がいる内地に出かける家族がたくさん。それから1ヶ月以上、内地で過ごす人も多いもよう。

 

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母島は父島の5分の1ぐらいの規模感。飲食店も少なく、宿でご飯を用意してもらった方がいい。また、徒歩ではどこにも行けないにも関わらず、移動手段が極端に少ない。レンタルサイクルはないので、レンタルバイクを借りるしかないが、すぐになくなってしまうので行動は急いだ方がいい。

 

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1日目は北部を行く。ルートは一本道を北上するだけ。「大漁寿司」→「北村小学校跡」→「北港」→「東港」。大漁寿司でのランチはカツ丼と冷やし中華が人気。北村小学校跡には「跡」はほとんどなくガジュマルの樹を楽しむ場所。シュノーケリング好きなら「北港」はおすすめ。父島を含めて10以上のビーチで泳いで来たけれど、地形、魚数ともに最高だった。その近くにある東港もおもしろい。サメやイルカ、カメとも出会えたし、現地の人の飛び込みスポットである堤防もある。

 

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2日目は南部。「乳房山」→「蓬莱根」→「小富士」→「南崎」→「旧ヘリポート」。乳房山は必ず時計まわりに一周するべき。蓬莱根のビーチは山から降り立った海岸ではなく、そこから磯伝いに右方向に進んだところに砂浜があるので注意が必要。小富士は乳房山をはるかにしのぐ絶景スポット。南崎は北港と並ぶシュノーケリングスポットかもしれないが駐車場から遠いのが難点。旧ヘリポートは星空観測スポット。父島より圧倒的に真っ暗闇なので、運が良ければ旅史上最高の星空と出会えるかもしれない。

 

ガイドブックに書いてある観光地は、移動手段さえあれば、2日ですべて回れる。母島の本当の魅力を知るのは、そこから始まる。

 

ライター:志賀章人