小笠原の子どもたち

オガシェアラ4日目。

この記事を書きながらユースホステルの一室でわっちが今日一日を振り返って爆笑しております。
今まで聞いたことがないくらいの甲高いわっちの笑い声が夜の小笠原にこだましております。
それにつられてがっちも爆笑してます!!笑笑笑

笑われてるのはけんけんです!!

 

さて。
今日はお昼から活動開始です。

昨日は父島一周の疲れもあり、お酒の力もありでベッドに入って一瞬で爆睡。
宿泊してる小笠原ユースホステルが居心地よすぎるのも理由の一つなんだけど。

朝起きてからの身体のダルさと言ったらここ数年で確実に一番でした。

 

今日はというとがっち、わっち、けんけん、すーじーとは違って僕だけ単独行動。

 

旅とは
「自らが踏み入れた旅先の人たちと触れ合い、その暮らしを知ることである」

 

その昔、僕が海外バックパッカーをしていた時に意識していたこと。

有名な観光地をただ観て回る旅ではなく、そこに暮らす人たちとの触れ合いを優先する旅。

触れ合うことで、よりその土地の潜在意識を知ることが出来るから。

かつての自分の意識を思い出して、今日は一日街をブラブラしてみることにした。

 

ブラブラするのはおがさわら丸が入港する二見港の近く、メインストリートがある大村地区。

スーパーや薬局、飲食店にホテルやカラオケ店まであるいわば小笠原の心臓。

 

島民の方々と触れ合うチャンスを探りながらゆーっくりと歩いて行く。

平日の昼間。
流石に学校に行ってて子どもたちの姿もない。
スーパーなどにもほとんどお客さんがいない状態。
いるのは観光客ばかり。

 

メインストリート沿いにある大きな公園•大神山公園で少し休憩をしていると、一人の小学生くらいの女の子が声を掛けてくれた。

 

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女の子「何やってるんですかー?!(^_^)」

たっち「街ブラブラしてるんだよ!!学校は終わったの??」

 

この何気ない会話から始まった島民との触れ合い。

めちゃくちゃ人懐っこいその女の子。

聞けば生まれも育ちも小笠原。

生粋の島民だ。

 

小笠原の事、今好きな事、好きなタレント、将来の夢、今頑張ってる事。

沢山聞いた。

 

1番興味深かったのは内地に関する事。

僕は小笠原に来る前に凄い勝手なイメージを抱いていたみたいです。

 

小笠原の子どもたちは将来は島から離れて内地に行きたいと思ってるんじゃないか。内地に対する憧れみたいな感情が多少なりともあるんじゃないか。
島で出来ない事が都会に出ればたくさん出来るから。

 

でもその女の子は将来は島に残ってお医者さんをやりたいらしい。

 

よく考えれば都会では出来ないけど、小笠原で出来ることは山ほどある。

小笠原でしか体験出来ない事がたくさんある。

そのことを小さいながらに感じて、将来まで大切にしようとしているようだった。

島で産まれ育った島民ならではの感情に触れた気がした。

 

その女の子と遊ぶ約束をしていた友達が更に2人来て一緒に遊んだ。

 

 

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公園のアスレチックでうんていしたり、前浜でビーチグラスを拾ってくれたり、習っているフラを踊ってくれたりこんなものまで乗って遊んでた。

 

初めてみた遊具。

ゾインゴボインゴ

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発音が難しく何度も注意された。

 

猿の腰掛け

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何かシャレてる

 

仲良くなってこんな事を聞かれた。

 

女の子「たっち!!また小笠原来てくれる??」

たっち「また来たいなぁー!いつになるかわかんないけどね。」

女の子「今度来るときは白髪になってちゃダメだよ。」

 

なんだが切なくなった。

この子には内地の友達が沢山いるらしい。みんな観光客で来た友達かな。

いつも観光客と仲良くなってはこんな質問をしているのかもしれない。

なかなか来るのは難しい小笠原。

島民の子どもたちは仲良くなった観光客の一人ひとりをとても大切に思っているのだろう。

 

数年、数十年。
何十年かかってもまた小笠原に来て欲しい。
僕が白髪になった時でも小笠原で待ってるよと言われた気がした。

 

その後、今住んでるシェアメイトのりっきーのお友達でもあるゆきさんの柔道道場の見学へ。

警察署の道場で子どもたちを対象にして行われている柔道道場。
ゆきさんはその道場で子どもたちに柔道を教えている。

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開放的な小笠原でもやはり警察は警察。
警察署に入るとビシッとした雰囲気で若干緊張。

 

道場に行くとそこには低学年の生徒たちが17人。
教える先生は漁協の方や自衛隊の方、警察の方など様々。

 

ストレッチから始まり体力トレーニング、受け身の練習、寝技練習などみっちり1時間半。

子どもたちは終始楽しそうでした。

教える先生方も時には厳しく時には優しく、なんだか空気が暖かかったです。

島の大人たちが全員で子どもたちの成長をみているような感じ。

島全体が一つの家のようだと。

 

がっちも書いてたけど、本当にそう思う。
一つのシェアハウスのよう。
何かを持ち寄って何かをみんなでシェアしてる。

素敵な空間だと思う。

そんなことを感じられた貴重な時間でした。

ゆきさん見学させて頂いて本当にありがとうございました(^_^)

 

島民の暮らしに触れて素晴らしい出会いがあった一日でした。

また明日も素晴らしい出会いがありますように。

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2014.07.16
ライター
田知本直広(たっち)