小笠原到着後、ホテルの方に近場のオススメビーチとして、製氷海岸を教えてもらい、早速向かう。海岸に着くと、潮の香りに出迎えられ、波打ち際まで行くと目を奪われるほどの海の透明感に感動する。
シュノーケリングを楽しみにしていたメンバーは、間髪入れずに海へダイブ。
そんなに遠くまで行かなくても白い珊瑚礁の群れや色鮮やかな熱帯魚がたくさんいて、泳いだメンバーみんながみんな「キレイ。良かった」と口々に言う。なんと今メンバーで唯一の泳げない仲間だったけんけんまで。見ていると普通に泳いでいるし、シュノーケリングを心底楽しんでいる。
若干の裏切られた感を感じながらも、泳げない私は浅瀬でチャパチャパ遊び、楽しんでいるメンバーを見て満足していたが、みんなの言葉と水中を撮影していたカメラマンの海の景色に心動かされ、なんとシュノーケリングにチャレンジすることに。
だが、思い返しても海で泳いだのは小学校以来の記憶しかない。
シュノーケルを付けるのも初めて。
シュノーケルを装着し、顔を海に浸けて呼吸する方法から教わる。シュノーケルの多少の違和感と久しぶりに海に入る緊張で中々うまくできなかったが、一緒にいたメンバーがとても優しくそしてゆっくりとアドバイスをしてくれて、なんとか呼吸をするという第一関門をクリア。
そこから浮いてみることにチャレンジするが、これが全くできない。泳げる人からするとなぜと思われるかもしれないが、浮きながらシュノーケルで呼吸をするという2つのコトが一緒にできないのだ。それでも根気よく練習に付き合ってくれるメンバーのおかげでなんとか直線である程度まで泳げるようになり、短い時間ではあったけれど、初めて生の珊瑚礁を自分の目に映すことができた。
正直、初めて見た小笠原の海の景色や珊瑚礁に感動はしたものの、それを噛み締める余裕は全くなく、それよりも小笠原の海を泳いだ満足感が勝っていたかもしれない。
小笠原と言えばボニンブルーの海。
遊びに来る人のほとんどが海のレジャーを楽しみにしていると思うが、泳げない人もシュノーケリング初心者コースなどを受けて楽しんでいるよう。
私もまだまだ泳ぐことに対して不安や恐怖心は拭えないが、もっと小笠原の海の景色を見たい、色んな魚を見たいと思った。旅の後半、さらに海の景色も透明度も高いというウワサの母島・蓬莱根海岸へ行く予定があるので、再度シュノーケリングにチャレンジしようと思う。
また、泳げなくても小笠原を楽しむ。海だけじゃない小笠原の魅力も発信します。