会社員の僕でも、小笠原のための2週間の休みがとれた。

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「2週間?そんなに長いの?」

「会社、辞めたの?」

「うちの会社だと無理だわ。」

 

 

2週間小笠原に行ってくると話すと、たくさんの人にそう言われた。
それだけ多くの人が、会社を休めない環境にあるのだ。

 

たしかに、僕が休ませてもらえたのは、会社のおかげ、だと思う。
でも、僕が勤めている会社だって、2週間休んだ人は見たことがない。

 

僭越ながら、ひとつ、問いかけてみたい。

 

 

この先の人生、
たった2週間の休みすらない
人生を続けていくつもりですか?

 

 

僕は、会社でのコピーライターという仕事が心から好きだし、
そうして生きることを支えてくれる会社にも感謝している。
だから、仕事なんかよりプライベートでしょ!なんて言う気はない。

 

ただ、仕事も、プライベートも、それ以外も、
ぜんぶやりたいことなら、ぜんぶやるべきでしょ!
どっちかを我慢する必要なんてないでしょ!言いたいのです。

 

国が悪いんじゃない。会社が悪いんじゃない。
土日とは別に、有給は法律の下、人類みな平等に20日。
使う権利はある、止める権利はない、はずなのに、
会社のせいにして使うことを諦めているのは、自分ではなかったか。

 

 

休みは、

取れないんじゃなくて、

取らないんだ。

 

 

会社の中に、休みを取れない空気感があるとしたら、
変えられるのは成果だ、数字だ。
休みを取るためにも、誰よりも結果を出す。

 

そうして、心置きなく休みを取ったあとは、
休暇のあいだ、会社に迷惑をかけたぶん、
戻ったらより一層、成果を出さなければ。

 

結果を出せなければ、来年も2週間休む権利はない。
そんな強い気持ちを持って仕事に復帰できる。
それもまたメリットのひとつではないかと考えよう。

 

 

なぜ、こんなことを書いているかというと、
今回、2週間をかけて小笠原を旅して本当によかったから。
それだけのボリュームがこの島にはある。
それに、せっかく片道25時間もかけて行くんだし。

 

だからこそ、
小笠原への旅をきっかけに、会社に勤めている人にも、
2週間の休みをとる挑戦をしてみてほしいと思うんです。

 

どうか、「人生の夏休み」を過ごすつもりで小笠原へ。
「会社を休めるのは1週間」という常識から解放された、その自由な気持ちが、
より小笠原の旅を楽しくしてくれる気がしています。

 

 

(ライター:志賀章人)